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売れる漫画の描き方

な、なんじゃ? このタイトルは?
そんな事が分かってたら、苦労することも無かったワケだが……。

現在、自分のHPに新作(…と言っても10年前の作品だが)を発表して、10日ほど経つ。
コメント欄に寄せられた「感想文」などを読む限り、けっこう評判がいい。
もちろん九割九分方、ただの「社交辞令」であることは分かっている。
まあ、素直に喜んでいればいいのだが、元来へそ曲がりなわたしは、あえて反論したい。
「こんなクソつまらん漫画、ウソでも褒めたりするべきではないぞ」

このブログには、漫画家のタマゴや、新人漫画家さんなども見に来てるかも知れない。
そういう人たちのためにも、やはりこの漫画は「悪い見本」であることを言っておく必要がある。
例えばわたしが、手塚治虫や、藤子不二雄や、鴨川つばめ(?)だったなら、
こんな漫画でも、どこかの雑誌に載ったかも知れない。
しかし、「ぺーぺーの新人漫画家」が、このような、一切の批判をかたくなに拒否するかのような、「老成」した漫画を、間違っても描いてはいけないのである。
この手の作品が、編集部を一番、困らせるのだ。
なぜなら、この漫画には、新人作家としての「のびしろ」が無いからなのである。

……では、新人漫画家としては、どのような作品が「受ける」のか?
実をいうと、「なんでもいい」のである。
今回のわたしの漫画のような「老成」したようなものでない限り、どんな漫画でも良い。
あとは、せっせと編集部に通えばいいのである。
自分の漫画が出来てようと、出来てなかろうと、自信作だろうと、失敗作だろうと、
とにかく毎日のように編集部に通うのである。
できれば「愛想笑い」のひとつやふたつは「習得」しておきたい。
そうすれば、いつの間にか「顔」と「名前」と「連絡先」を覚えてくれるだろう。
これが、「連載漫画家」になるための一番の近道である。
例えば、わたしは今回の作品「夏の残骸」を2か月ぐらいかけて描いたのだが、そんなことをしてる「ヒマ」があったなら、編集部に「愛想」を振りまきに行くべきだったのである。
…な、なんだか、ユメもチボウもないようなことを書いてるが、しかしこれは真実なのだ。
新人漫画家のみなさん、今すぐペンを捨てて、編集部へ出かけなさい。

……以上、ユメもチボウもなくなった中年男の「自虐ネタ」(?)でした。

6件のコメント

  1. なかなか難しいですねぇ~
    何と言っても今の時代、
    本、雑誌の類は巷に溢れ、価値観も多様化し、
    何を求めているのか自身でさえわからなくなっている有様。
    その中で、売れっ子とまではいかなくても、
    クリエイティブな分野で食べて行こうと思ったら、
    やはりコネクションなのでしょうね。
    顔を売る、きっと大事なことですね。

  2. straussさん、こんばんは。
    実は今回の日記は、10年前の自分に向けて書きました。
    その頃のわたしは、いろんな「こだわり」に、がんじがらめになっていて、
    自分勝手な「漫画論」「作家論」を、声高に周りの友人たちに叫んでいたような、
    とんでもなく「イヤなヤツ」でした。
    今回の漫画を配信する際に、その頃の自分をいろいろと振り返っているうちに、
    なんだか、当時の自分に腹が立ってきて(?)、
    この日記を書いたワケなのです。

  3. 「鴨川つばめ」で(?)「マカロニほうれんそう」の作者(だったよね?あれしか知らん)
    あの頃はあれが一番面白かったんですが...。

  4. banpeiさん、さらりと読み飛ばすべき「危険な」箇所について、
    あえて、書き込みして来ないでください(笑)。
    鴨川つばめは、ご存知の通り「マカロニ」の作者です。「あれしか知らん」と言うのも当然で、ほぼあの作品1作のみで、忽然と姿をくらました「伝説の漫画家」です。
    その後の彼については、とかくいろいろな「ウワサ」が飛び交ってますが、
    わたしもその真相は知りません。

  5. 「このテの作品」とはそーゆーことなんですね。
    やっぱり、「ガロ」向き、ってことなんですかね。
    でもやっぱり、三丁目の夕日なんかより面白いです。
    というわけで、九割九分の残りの1分、社交辞令でない人に私も
    入ってますね。

  6. 姐さん、こんばんは。
    >でもやっぱり、三丁目の夕日なんかより面白いです。
    ホンマかいな?
    ……いや、素直に喜んでおこうと思います。ありがとうございます(笑)。

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